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先日は逆流性食道炎についての記事を書きました。それに引き続き消化器疾患のひとつで、鍼灸治療がとても有効な過敏性腸症候群について書いていこうと思います。

過敏性腸症候群(IBS)とは・・・

過敏性腸症候群とは、腸管、特に大腸の機能性疾患で、腹痛を伴う便通異常が続き、腹痛症状を訴えるが、これらの症状を説明できる器質的疾患が腸管にみられない症候群。代表的な心身症の一つでストレス・性格の関与が大きい。
ーーーーーつまり、腸管の機能が悪くなって腹痛や排便困難などの症状が出るけど、お医者さんに行って検査しても何もないからつけられる症候群、ということ。

症状

思春期の女性や、40歳代の男性に多く、ストレス・情動的動揺をきっかけに、腹痛を伴う便秘・下痢・交替性便通異常があり、排便により症状は軽快する。この排便後に症状が軽快するというのが特徴です。消化器症状だけでなく、倦怠感・不安・不眠・頭痛・頻尿・発汗・動悸を伴うときに過敏性腸症候群を考えます。

 

診断

過敏性腸症候群は胃・腸に病変がないのに腹痛が起こり、排便により症状が軽快するのが特徴で、診断においてはまず器質的疾患を否定する除外診断を行ったうえで、特徴的臨床症状・腸管機能異常を積極的にとらえることが必要です。

ローマIBS診断基準
患者は制定3ヶ月にわたる持続的・断続的な腹痛・不快感を覚える
●排便によって軽快する
●排便回数の変化を伴う
●便性状の変化を伴う
加えて、以下の5つの特長のうち2つ以上の症状が病期全体の25%以上の期間で確認される
●排便回数の変化
●便性状の変化
●便通変化
●粘液便排出
●鼓腸、腹部膨満感
という診断基準もありますので参考にしてください。

治療

精神心理的治療や全般的な日常生活の改善が必要で、そのうえで、下痢型・便秘型などの消化器症状に応じた薬物療法を行う。

鍼灸治療

過敏性腸症候群の治療を行う上で大事にしていることが、患者様の話しを良く聞く事です。
病院では、身体所見に異常がないため先生にはあまり相手にされなかったり、ご家族にも理解されていないケースも多く、患者様にとっては社会生活を送るうえで大変つらい病気のため、しっかりとコミュニケーションを取るようにしています。
また、症状として出るのが腹痛や便秘・下痢を繰り返すことが一般的に知られていますが、上記にも書いたように倦怠感・不安・不眠・頭痛など他の症状も合併していることが多いため、それについても治療してきます。
消化器外科に所属していた経験から比較的多くの患者様を診てきたと思いますので、過敏性腸症候群でお困りの方は一度お問い合わせください。

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