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腰痛を持ち病院へ通院している患者さんは、平成16年の厚生労働省の調査から高血圧症の約半数を占める第2位だそうで、今や虫歯や糖尿病よりも多いそうです。
病院での治療は難しく、有効な治療法がないことが問題になっていて、根本的な治療になる手術療法は必ずしも痛みが軽減するとは言えず、反対に難治性の痛みをつくってしまうこともあります。鍼灸治療はそういった患者さんの力になれる可能性をもつ治療のため、痛みに苦しむ人はぜひ一度近くの鍼灸院に相談してほしいです。
今日のテーマは腰痛。簡単に腰痛とはいえいろいろな疾患があります。
鍼灸治療で出来ること・出来ないこともありますので、そういったところを読んでもらえたらなと思います。

一口に腰痛と言えいろいろな疾患がある

腰痛になる原因疾患には様々なものがあります。よく聞くのは椎間板ヘルニアだと思いますが、こうやって鍼灸治療をしていると脊柱管狭窄症や椎間板症、すべり症など様々な疾患を目にします。

腰痛になる疾患の分類
●腰椎が変性して起こる疾患・・・・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・椎間関節症・椎間板症・分離すべり症・変性すべり症・分離症・側弯症など
●骨折・・・・椎体圧迫骨折・横突起骨折・骨粗鬆症
●外傷・・・・腰椎捻挫(ぎっくり腰)
●主要・・・・転移性腫瘍・脊椎腫瘍・二分脊椎・腰仙奇形

これ以外にも腰椎以外からの疾患で痛みがでることもあります。
●消化器系・・・・胆嚢炎・虫垂炎・膵炎・腹膜炎・消化器癌
●泌尿器系・・・・尿路結石・腎炎・泌尿器癌
●婦人科系・・・・妊娠。子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍
●血管・・・・閉塞性動脈硬化症・解離性大動脈瘤
●神経・・・・梨状筋症候群・絞扼性末梢神経障害・帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛
●筋・・・・筋筋膜性疼痛
●精神・・・・疼痛性障害・統合失調症・心身症・ヒステリー
これが全部腰痛を引き起こす疾患です。これだけでなく細かいものも含めたらもっといっぱいあります。
今、教科書を引っ張り出してこの記事を書いてますが、しっかり病態などは覚えているし、鑑別もできそうなので安心しています。

内臓系の疾患でも腰痛が出ることがありますが、全体の70%が椎間関節由来の腰痛ですし、内臓系の場合は他にも顕著に症状として出ることが多いので、病院でも鍼灸院でも鑑別はできます。内臓系の場合や、疑われる場合は、しろくま鍼灸院ではすぐに病院にかかってもらうようにしています。

 

腰痛の治療

実際の治療は何がされているかというと、病院では痛み止めの処方・神経ブロックなどの注射・理学療法・運動麻痺まで行く場合や膀胱直腸障害が出た場合は手術療法などがあります。
僕の経験上、根治的治療は手術療法になるが、手術の適用はドクターも慎重に行っているので、腰痛が出たからすぐに手術とはならず、必ず理学療法や神経ブロックが行われています。

 

腰痛の鍼灸治療

内臓疾患から来る腰痛に関しては、上述したようにその内臓系の症状が顕著に出ていることが多く、治療後すぐに病院に受診を進めるケースが多いので、ここでは内臓疾患以外の腰が原因の場合の治療について書かせてもらいます。

ぎっくり腰の場合、通常2~3回の治療で良くなります。もし、ぎっくり腰になったら即日か翌日の受診で、当日は動けるように回復させて、次の日・またはその次の日で何もなかったように治療することが出来ます。できるだけ早く来てもらうと治療の効果も早いので、用事がなければすぐに問い合わせしていただき、治療に入るのをおすすめします。

筋筋膜性腰痛症の場合は、腰回りの治療が中心になります。脊柱起立筋や腰方形筋・腎兪や大腸兪というツボを使ったりします。腰回りだけでなく、骨盤の前後傾を見てお尻の筋肉(中殿筋・大殿筋など)やハムストリングス・お腹側のツボ・腹筋に対してもアプローチすることがあります。
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の神経根症状に対しても足先のツボを使ったり、灸頭鍼を使ったりすることで対応しています。
先述した通り、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の手術の適応になっている患者さんでも改善するケースがありますが、鍼灸治療の場合は膀胱直腸障害が出ている患者さんには適応ではないことが言われています。(ヘルニアの場合、腰椎の神経根が圧迫されることで足にしびれを出したり知覚障害になったりしますが、それが進行すると排尿間隔の短縮や尿漏れなどの症状がでますこれを膀胱直腸障害といいます。)
しろくま鍼灸院では、問診でしっかりそのことを聞いたりして鑑別しながら治療を進めています。
手術適応の患者様で手術したくないという方でも、鍼灸治療でよくできないケースもあるので病状などは実際に相談してください。
治療頻度は、最初は1~2週間に1度程度で通っていただき、様子を見ながら治療間隔をあけていきます。
なかなか改善しない場合もありますが、複数回通ってもらうことで徐々に回復に向かうケースもありますので、病状の相談をしながら治療をしていきます。

最後に、腰痛と言ってしまえば簡単そうですが、いろいろ複雑に絡み合っているのが腰痛です。
進行具合によっては難しいケースもありますが、痛みや辛さを取ることが出来る可能性がありますので、気になる方は1度鍼灸院の方に相談してください。

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